Blog

ブログ

なぜこの大会は、これほどまでに人気を誇るのでしょう?

平成30年(2018年)6月13日、国会で「国民体育大会」の名称を2023年から「国民スポーツ大会」に変更する「スポーツ基本法の一部を改正する法律(改正スポーツ基本法)」が成立しました。

今年令和6年(2024年)に開催の佐賀県大会から、国民体育大会の名称が「国民スポーツ大会」に、略称は「国体」から「国スポ」に変更。英語表記は「NATIONAL SPORTS FESTIVAL」から「JAPAN GAMES」に変わります。

国民スポーツ大会(国民体育大会)は、毎年都道府県持ち回りで開催される国内最大のスポーツの祭典で、都道府県対抗方式です。
今年、第78回 国民スポーツ大会は、佐賀県で開催されます。

大会の開催目的とは?

国民の間にスポーツを普及し、スポーツ精神を高揚して国民の健康増進と体力向上を図ること、地方スポーツの振興と地方文化の発展に寄与すること、国民生活を明るく豊かにすること。

  • 総合開会式
    日時:10月5日(土)
    会場:SAGAサンライズパーク、SAGAスタジアム
  • 閉会式
    日時:10月15日(火)
    会場:SAGAサンライズパーク、SAGAアリーナ
  • 競技開催地
    佐賀県/佐賀市、唐津市、伊万里市、嬉野市、周辺主要都市
  • 正式競技(37競技)
    ローイング(ボート)、カヌー、セーリング、陸上競技、水泳、サッカー、テニス、ホッケー、バレーボール、体操、バスケットボール、レスリング、ウエイトリフティング、ハンドボール、自転車、ソフトテニス、卓球、軟式野球、相撲、馬術、フェンシング、柔道、ソフトボール、バドミントン、弓道、ライフル射撃、剣道、ラグビーフットボール、スポーツクライミング、アーチェリー、空手道、銃剣道、クレー射撃、なぎなた、ボウリング、ゴルフ、トライアスロン
  • 特別競技(1競技)
    高等学校野球
  • 公開競技(7競技)
    綱引、ゲートボール、武術太極拳、パワーリフティング、グラウンド・ゴルフ、バウンドテニス、エアロビック

このブログでは、ウォータースポーツ競技のうち、3競技を解説します。

ローイング(ボート)

湖や川に設けられた直線コースで、ゴールまでの速さを競う競技です。
国スポでは、シングルスカル(1人乗り)、ダブルスカル(2人乗り)、舵手付きフォア(4人乗り)、舵手付きクォドルプル(4人乗り)の4つの種目が行われます。
各種目とも、1000メートルの距離を漕ぎ進み、艇の先端がゴールラインを最初に通過した順に順位が決まります。

カヌー競技

カヌー競技には、カヌースプリント、カヌースラローム、カヌーワイルドウォーターの3つの種目があります。

カヌースプリント

流れのない川や湖を舞台に、直線コースをどれだけ速く漕ぎ切るかを競う競技です。
カヌーには、漕ぎ方や姿勢が異なる「カヤック」と「カナディアン」の2種類があります。

  • カヤック:進行方向に向かって座り、両ひざを揃えて足を前に伸ばした姿勢で、両端にブレード(水かき)がついたパドルを使って、交互に漕いで進みます。
  • カナディアン:片膝を立てた姿勢で進行方向に向かって座り、片方にだけブレードのついたパドルを使って、艇の片側のみを漕いで進みます。
カヌースラローム

カヌーを使ったテクニカルな回転競技です。コース上に設置されたポール(ゲート)をパドルで漕ぎながら通過し、ポールに触れないように通過する速さを競います。
ゲートの不通過や接触があると罰点が加算され、タイムと罰点の合計が少ない選手が上位となります。

カヌーワイルドウォーター

自然の急流をコースとし、岩などの障害物を避けながら流れの激しい川を一気に漕ぎ下り、速さを競うスリリングな競技です。
激しい水流や障害物に対応し、正確なパドル操作が求められます。

  • スラローム・ワイルドウォーター(成年男子・成年女子)
    競技日程∶ 9月13日(金)〜16日(月)
    開催地∶ 鹿児島県湧水町 轟の瀬特設カヌー競技場
  • スプリント(全種別)
    競技日程∶ 10月11日(金)〜14日(月)
    開催地∶ 佐賀市富士しゃくなげ湖水上競技場

セーリング競技

帆(セール)に受ける風の力のみで進む競技で、ウインドサーフィン2種目とヨット8種目が行われます。
47都道府県の艇が一斉にスタートし、海面に設定してあるマークブイを決められた順番で回航し、いかに速くフィニッシュするかを競います。
レースは最大で6回行われ、順位の合計で成績が決まります。

国体(国スポ)がこれほどまでに人気を誇る4つの理由とは?

  1. 都道府県対抗による熱い戦い
    国体最大の特徴は、都道府県対抗で行われる点にあります。選手たちは地元の代表として、その誇りを胸に戦います。
    そのため、競技レベルの高さとともに、地域を背負った熱い戦いが繰り広げられ、観る者を熱狂させます。
  2. 幅広い世代が参加できる国民的スポーツイベント
    国体は、トップアスリートだけでなく、学生から社会人まで幅広い世代の選手が参加できる国民的スポーツイベント。
    そのため、競技レベルの高いトップアスリートの活躍はもちろんのこと、地域のスポーツ少年団や、生涯スポーツを楽しむ人々の姿を見ることができるのです。
    世代を超えた選手たちが、一つの目標に向かって努力する姿は、感動と勇気を与えてくれます。
  3. 地域活性化への貢献
    開催地の経済効果や観光客誘致、地域の魅力発信など、地域活性化にも大きく貢献しています。
    開催地では、大会に向けた様々な取り組みが行われ、地域住民が一体となって大会を盛り上げます。
    また、大会をきっかけに、新たなスポーツ施設が建設されたり、地域の魅力が全国に発信されたりするなど、長期的な効果も期待できます。
  4. スポーツを通じた交流の促進
    全国各地から選手や関係者が集まるため、スポーツを通じた交流の促進にも役立っています。
    選手たちは、他地域の選手と競い合うことで、互いに刺激を受け合い、成長することができます。
    観客も、全国から集まった人々と交流することで、新たな発見や感動を得ることができます。
    国スポは、スポーツの持つ力と、地域を一つにする力を活かし、国民に感動と興奮、そして夢と希望を与え続けている、まさに国民的スポーツの祭典と言えます。

関連記事一覧